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自毛植毛とは、今あるご自身の側頭部から後頭部の頭髪を採取し、薄くなった部位へ再配分する医療技術です。
どんなに薄毛が進行した人でも、ほとんどの場合、後頭部から側頭部の頭髪は残っています。
側頭部から後頭部にかけての頭髪は、薄毛を誘発する男性ホルモンの影響を受けにくいように遺伝子的にプログラムされており、ほぼ生涯に渡って生え続ける性質を持っています。
この頭髪の性質は、身体の他の部位(髪の毛、眉毛、陰毛、ヒゲなど)に植え替えても変化することはなく、植毛された頭髪は、植え替えられた部位で生涯にわたって生え続けます。この頭髪の特徴はドナードミナントと呼ばれます。
それを男性型脱毛などの薄毛治療に利用したのが自毛植毛です。 |
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1800年代から脱毛の治療に皮膚移植が提案され、いろいろな手術方法が報告されてきました。
わが国でも、1930年笹川医師、1939年奥田医師、1943年田村医師らが自毛植毛の手術手技に関する優れた研究をしました。しかし、戦争などの理由で、それらの成果は世界に知られることなく、埋もれてしまいました。
その後1959年に米国のドクター・ノーマン・オレントライヒが奥田の研究を男性型脱毛症への手術治療法として発展させ、1970年以降に奥田・オレントライヒ法として世界に広がり、これが自毛植毛手術の幕開けになりました。
初期の自毛植毛はパンチ・グラフトと呼ばれ直径4〜5mm程度に頭皮を毛根ごとくり抜き、これを薄毛部位へ植毛していました。結果としてパンチ・グラフトでは20〜30本の頭髪が束になって生えるので自然さに欠けるという難点がありました。
1992年、ブラジルのドクター・ウェペルが小さくした植毛株を1,000株以上植毛するメガセッションを可能にしてから、飛躍的に自毛植毛技術が進歩を遂げました。
大きく変わったことは、植毛株の大きさです。数10本単位の植毛株だったのが、1本、2本、3本、4本と自然に生えている毛穴単位の植毛になり、生え際なども自然に仕上がるようになりました。
1993年、アメリカのダラスで初めて、国際毛髪外科学会が開催され、数千人規模の学会となり、自毛植毛という医療技術が世界的に注目されるようになりました。これを機に優れた植毛技術や植毛器具が次々と考案され、米国内での手術件数は年間9万件程度と報告されています。 |
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その後も国際毛髪外科学会は毎年開催され、世界中から専門医が集まり、自毛植毛技術も年々進歩し続けています。この間、いろいろな術式が考案されました。レーザー植毛や、自動植毛機などのようなパンチ・グラフト植毛の変法では、傷跡が残ること、密度が低いことなどの欠点があります。
植毛結果が重んじられる米国では、レーザー植毛や自動植毛機を用いている施設はほとんどありません。
自毛植毛の最終目標は自然さと密度ですが、それを実現するためには、手作業による株分けと植え込みに勝る方法は見出されていないのです。現在、自毛植毛手術が最も盛んな米国では、手作業の植毛に熟練したスタッフを養成することこそが質の高い自毛植毛を提供する上で最も大切であるとされています。 |
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| 質の高い自毛植毛手術の要点は、以下のようなものです。 |
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限られた数のご自身の植毛用毛髪(ドナー)を、いかに無駄なく採取できるか |
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最大限(複数回)のドナー採取がおこなえるような採取方法ができるか |
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休止期に入っているドナー毛根を無駄にすることなく、植毛株に切り分けられるか |
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植毛株に損傷を与えず迅速、丁寧に植毛できるか |
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狭い範囲にどれだけの密度を密集させて植毛できるか |
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自然な毛流を整えられるか |
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植毛する部位によって植毛株の大きさを調整できるか |
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植毛する部位によって植毛方向を調整できるか |
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1回で大量(1,500株以上)の植毛ができるか |
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少ないドナー量でも最大限の植毛効果が望めるような植毛配分ができるか |
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ドナー採取後の傷を目立たなくするような縫合技術があるか |
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身体に負担が少なく、安全な麻酔技術があるか |
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合併症を抑える技術があるか |
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本来の薄毛進行を見据えた植毛デザインができるか |
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自毛植毛に対し専門に取り組んでいるか |
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豊富な手術件数の実績があるか |
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以上のように、質の高い自毛植毛を提供するために必要なのは、豊富な経験と熟練した技術のスタッフによる手作業の医療技術なのです。
近年、日本でも自毛植毛をおこなう医療施設が多くなってきましたが、薄くなった部分に単に毛が生えるということではなく、限られたドナー量でも最大限の効果が望め、高い密度でいかに自然に仕上げられるかということが重要なのです。
NHT紀尾井町クリニックでは、より質の高い自毛植毛手術を目指し、世界中の自毛植毛専門医たちと腕を競い合っているのが現状です。
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質の高い自毛植毛手術を提供している施設では、自然に生えているような毛穴単位の植毛をおこなっており、従来不自然とされていた点も解決され、見た目も自然に仕上がるようになりました。残された最大の欠点は、ドナー採取量に限りがあるということです。
将来的には、毛根の組織培養技術(クローン技術)が期待され、盛んに研究が行われております。クローン技術が実現すれば、最大の欠点であるドナー頭髪数の制限はなくなり、究極の自毛植毛手術が完成することになります。現時点では、まだ基礎実験、あるいは初期の臨床実験の段階です。
これから安全性の確認など、何層もの基礎実験や臨床実験が繰り返される必要があることを考えると、実用化されるのは何年先になるか、まだ目途が立たない状況です。現段階では夢の治療といえるでしょう。
将来、この技術が実用化された場合には、NHT紀尾井町クリニックでも、このクローン技術を積極的に取り入れていく方針です。 |
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