第19回オーランド・ライブ手術ワークショップ(OLSW)のご報告


アメリカのフロリダ州Orlandoで、2013年4月17~20日の4日間、第19回オーランド・ライブ手術ワークショップ(OLSW19)が開催されました。今年は、紀尾井町クリニックの柳生元院長が講師の一人として招かれ、教育講演と、パネルディスカッションに参加しました。

このライブ手術ワークショップは4日間にわたり、午前中は各種発表や講演、午後には毎日4例の自毛植毛のライブ手術がおこなわれ、国際毛髪外科学会が後援・共催しました。合計十数例の自毛植毛のライブ手術が目の前で実施され、様々な手術方法を短期間で集中的に見学できる上に、その場で術者に直接質問できるので、毎年人気の企画です。

今年は、4月17日に開かれた基礎コースの講習会で、柳生元院長が15分間の教育講演をおこないました。演題は「Preoperative and Postoperative Medications: Continue or Discontinue」でした。自毛植毛の手術にあたり、さまざまな病気の治療のために日頃から常用している薬を、手術前にどのように減量調節すべきか、主に循環器系の治療薬を中心に、その調節方法を解説しました。テーマは抗不整脈剤や降圧剤から抗凝固剤まで多岐にわたりました。この講演は大変に好評で、実際の治療にとても参考になると、聴衆に喜ばれました。

また第2日目の4月18日には、男性型脱毛症の自毛植毛手術のさいの、生え際のデザインに関するパネルディスカッションに招かれ、パネリストの一人として、様々な注意点や有益なアドバイスを聴衆に解説しました。またモデルとして登場したアメリカ人の高齢者の男性で、広範囲脱毛症の場合のデザインの要点を実際に解説しました。座長や聴衆からは、良いデザインで自分たちも気に入ったと共感されました。

午後のライブ手術では、世界中から集まった植毛専門医たちと共に自分たちの手技的な工夫を披歴し合い、最新の情報交換をおこないました。

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