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第13回国際毛髪外科学会(ISHRS)のご報告。
学会報告/第13回国際毛髪外科学会(ISHRS)のご報告

1992年以来毎年開催されている国際毛髪外科学会(International Society of Hair Restoration Surgery)(ISHRS)第13回学術総会(Annual Scientific Meeting)が8月24〜28日、オーストリアのシドニーで開催されました。今年は遠距離のせいか、アメリカやヨーロッパからの参加者が例年よりやや少なめでしたが、内容的には熱心な討論で盛り上がり、自毛植毛に関する最新の情報や技術が報告されました。日本からの参加者は医師、看護師など合計約19人で、そのうちNHT紀尾井町グループからの参加が5名でした。NHTグループの参加は今年で11回目です。

紀尾井町グループの柳生博士の研究発表の演題はInfluence of the Hair Flow from the Crown Swirl on the Direction of Multi-hair Follicles in the Recipient Areaでした。内容は、自然の頭髪の生え方とつむじの毛流方向との関係を詳細に統計学的に分析したものです。膨大なデータの解析に基づくこの研究発表は、聴衆の専門家の多くから高く評価されました。

今回の学会では、例年のように、たくさんのテーマについて、活発な討論がおこなわれました。たとえば、次のようなテーマの発表がありました。

1 種々のドナー採取方法(FUT, FUE, SAFE system など)
1 ドナー創の縫合法の違いによる肥厚性瘢痕の頻度と治療法
1 FUグラフト、FGグラフト、Miniグラフト、FUEグラフトの使い分け方
1 移植密度の増加方法
1 1回の移植で60%密度(約60株/cm2)を達成する方法
1 移植スリットの配列方向
1 移植手術の合併症と麻酔法と救急法
1 若年者の薄毛の治療
1 生え際のヘアラインのデザイン
1 側頭部の植毛の際のデザイン
1 男性型脱毛の薬物治療
1 Propecia、Dutasterideと遠隔期の前立腺癌
1 女性型脱毛とその治療
1

東洋人の脱毛とアジアの植毛事情

1

毛包での男性ホルモン作用と情報伝達

そのほかに、興味ある話題もいくつかありました。

毛包単位をすべてバラバラにする従来のFUTから、少し大き目のグラフトを使う傾向が、新しい動きとして、見られ始めました。たとえば、移植後にボリューム感を出して、仕上がりをより自然に見せるために、従来のFUTにDouble Follicular Graft を混ぜて使うと良いという講演が約5〜6名の専門家から発表されました。また、有名な植毛医のR. Shapiro博士はDouble Follicular Graftの他にさらにTriple Follicular Graftをも混ぜて使うFUTの方法を発表しました。学会の場で公式にDouble Follicular Graft の優れている点を認める発表が多くの専門家から繰り返されたことは、特筆すべきことです。これまで長年にわたって、紀尾井町グループではDouble Follicular Graftを混ぜて使うNHT方式の自毛植毛を行ってきましたが、われわれのNHT式自毛植毛とほぼ同じ内容の方式が、国際学会の場で推奨され始めたことは、紀尾井町グループのNHT式自毛植毛の先進性を裏付けるもので、大変喜ばしいことです。

そのほかには、ドナーの傷跡が目立たない縫合方法として、様々な工夫が発表されました。ドナー縫合線に植毛する方法や、Invisible Scar と称する、特殊な縫合法なども発表され、注目を集めました。また、高密度の移植法として、60株/cm2の移植も話題になりました。

今年も5日間にわたって、さまざまな最新情報の発表と熱心な討論が繰り返されました。世界中の植毛専門医たちの間の熱心な討議は、全期間、早朝から夜まで繰り返され、実りの多い学会でした。

第13回 ISHRS、写真の解説
FUEで有名なWilliam R. Rassman 博士と柳生院長
FUEで有名なWilliam R. Rassman 博士と柳生院長
 
SAFE system の考案者James A. Harris 博士と柳生院長
SAFE system の考案者James A. Harris 博士と柳生院長

以前に学会を主催したEdwin S. Epstein 博士と柳生院長
以前に学会を主催したEdwin S. Epstein 博士と柳生院長
 
今回の学会を主催したJennifer H. Martinick 博士と柳生院長
今回の学会を主催したJennifer H. Martinick 博士と柳生院長
 
オーストラリアのJennifer H. Martinick 博士と歓談する柳生院長
オーストラリアのJennifer H. Martinick 博士と歓談する柳生院長
 
紀尾井町グループから学会に出席した吉川部長と柳生院長
紀尾井町グループから学会に出席した吉川部長と柳生院長
 
紀尾井町グループでの研究成果を発表する柳生院長
紀尾井町グループでの研究成果を発表する柳生院長
 
研究発表中の柳生院長
研究発表中の柳生院長
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自毛植毛のご案内 : 自毛植毛とは
自毛植毛とは、今あるご自身の側頭部から後頭部の頭髪を採取し、薄くなった部位へ再配分する医療技術です。
どんなに薄毛が進行した人でも、ほとんどの場合、側頭部から後頭部の頭髪は残っています。
側頭部から後頭部にかけての頭髪は、薄毛を誘発する男性ホルモンの影響を受けにくいようにできており、ほぼ生涯に亘って発毛し続ける性質を持っています。
この頭髪の性質は、身体の他の部位(髪の毛・眉毛・陰毛・ヒゲなど)に植え替えても変化することはなく、植毛された頭髪は、植え替えられた部位で生涯にわたって発毛し続けます。(詳しくは「イラストでわかる 薄毛のしくみ」のページをご覧ください)
この頭髪の特徴はドナードミナントと呼ばれます。
それを男性型脱毛などの薄毛治療に利用したのが自毛植毛です。
 
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