このお客様は41歳の男性です。他院にて10年間に20回の人工毛植毛をくり返しましたが、結果は思わしくなく、人工毛は全部抜け、著しくいたんだ頭皮になってしまいました。人工毛による頭皮の感染と炎症をくり返した結果、瘢痕と線維化の変化が強く、厚さが薄くなり、光沢があり萎縮して、かたい頭皮に変わっていました。普通と違って血流が低下して、変性した組織の頭皮ですので、定着率の低下が予想されました。 ご本人は、人工毛のために著しく変化した頭皮を隠すために自毛植毛を希望され、NHT式自毛植毛の高い技術レベルに期待して当院を受診されました。 慎重に準備し、2006年3月に手術をおこないました。
2006年3月31日に1回目の治療をおこないました。生え際から頭頂部のつむじまでの広範囲に平均25%の密度upをおこなって、瘢痕化した領域の頭皮に植毛をおこないました。 移植株の定着には大変不利な状況で、ハンディキャップの大きな頭皮でしたが、ほぼ100%の良好な定着率でした。全体的に移植毛の伸びも良好で、9ヶ月目ですでに約10cmの長さに成長していました。ご本人も奥様も、予想以上の良好な結果に大変驚いておられました。10年間の人工毛植毛では成しえなかった頭皮のカバーが、自分の髪で実現できたことは大きな喜びでした。 人工毛植毛後の傷跡に悩む大勢の方々を勇気づけるために写真の公開にご協力下さいました。
2006年12月28日にさらに密度の追加upの目的で2回目の治療をおこないました。全長にわたって幅1mm前後の細くてきれいなドナー傷を重ね取りする形で、同じ部位で1本の傷で済む形で2回目のドナー採取をしました。十分な数の株が取れましたので、薄毛範囲全体にさらに平均25%の密度を追加upする植毛治療をおこなうことができました。