くせ毛
くせ毛とは、毛幹が直線的に伸長せず、波状・螺旋状・縮毛状などの屈曲を示す毛髪形状の総称である。毛幹の構造的非対称性および毛包形態に由来する形状特性として整理される。
くせ毛の構造的特徴と形成要因
くせ毛の形成には、毛包の形態と毛幹内部構造が関与する。毛包が直線的に配置されている場合は直毛になりやすいが、毛包が湾曲または傾斜している場合、形成される毛幹もその軌道に沿って屈曲しやすい。
毛幹の断面形状も重要な要素である。断面が円形に近い場合は均等な内部応力が生じやすく直毛となる傾向を示す。一方、楕円形や扁平形状では内部応力に偏りが生じ、成長過程で一定方向への湾曲が形成される。
さらに、コルテックス内のケラチン線維束の配列や角化進行速度が左右で均一でない場合、成長時に張力差が発生し、毛幹は屈曲する。くせ毛の主因はこの内部構造の非対称性にあり、キューティクルは主として表層保護を担う。
先天的なくせ毛は毛包形態に基づく構造的特性として説明される。一方、毛周期の変化や毛包の小型化などにより毛径や内部構造が変化すると、うねりの程度が変動する場合がある。
くせ毛と髪のうねり・髪質の関係
くせ毛は、波状毛・縮毛などを含む形状分類の総称である。髪のうねりが毛幹の形状そのものを指す構造概念であるのに対し、くせ毛はその状態を包括的に表す一般用語として用いられる。
また、髪質は毛髪の太さ・硬さ・弾力などを含む総合的な性状概念であり、くせ毛はそのうちの形状要素に該当する。
くせ毛は診断名ではなく、完成した毛幹の形状特性を示す分類概念として整理される。毛包内部の形成過程と外観上の形状評価は階層的に区別される。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。
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