飲酒

飲酒とは、アルコールを含む飲料を摂取する行為を指す生活習慣上の行動概念であり、肝機能、内分泌、循環、栄養代謝など全身の生理機能に影響を及ぼし得る生活習慣要因である。ここでいうアルコールとは主にエタノールを指す。

飲酒の生理的影響と代謝機序

摂取されたアルコール(エタノール)は、主に肝臓で代謝され、アセトアルデヒドを経て酢酸へと分解される。この代謝過程にはアルコール脱水素酵素やアルデヒド脱水素酵素が関与し、代謝能力には個人差がある。
アルコールは中枢神経系や自律神経系にも作用し、摂取直後には末梢血管の拡張がみられることがある。一方で、過度の飲酒習慣が慢性的に継続した場合、肝機能や栄養代謝に影響が及び、ビタミンやミネラルの吸収・利用効率の変化と関連することがある。
飲酒は特定の疾患名ではなく、代謝・循環・内分泌環境に影響を及ぼし得る生活習慣要因として整理される。

飲酒と毛周期・全身状態(血行・栄養)の関係

毛包は成長期において活発な細胞分裂を行うため、安定した栄養供給および代謝環境が必要である。過度の飲酒習慣が長期にわたり継続した場合、肝機能や栄養状態の変化を介して毛周期の再配分に影響が及ぶ可能性がある。
その結果、成長期毛の割合が相対的に低下し、一定期間後に休止期脱毛症としてびまん性の脱毛が認識される場合がある。ただし、飲酒のみで脱毛が必ず生じると整理されているわけではなく、栄養状態、ストレス、遺伝要因など複数の要素が関与する。
AGAは主にアンドロゲン作用と毛包の遺伝的感受性に基づく脱毛症であり、飲酒は直接的原因ではない。したがって、飲酒は毛周期や頭皮環境に影響を及ぼし得る生活習慣上の背景要因の一つとして位置づけられる。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。

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