パンチ径

パンチ径とは、FUE法において毛包単位を採取する際に使用されるパンチ器具の直径を示す技術的指標である。

パンチ径の意味と採取構造への影響

FUE法では、円筒状のパンチ器具を用いて毛包単位(follicular unit)を個別に摘出する。この器具の直径がパンチ径である。
一般的には約0.8mm前後から1.0mm以上まで複数のサイズが存在すると整理され、毛包の太さや毛包単位の構成、本数密度などを考慮して選択される。パンチ径が小さいほど採取孔は小さくなるが、毛包損傷や断裂の可能性とのバランスを踏まえた判断が必要とされる。
パンチ径は採取精度やドナーエリアの創部形状に関連する技術的要素であり、毛周期やホルモン経路へ直接作用する概念ではない。

パンチ径とFUE法・ドナー採取の関係

パンチ径はFUE法に特有の技術パラメータである。FUT法では皮膚を帯状に切除して毛包単位を分離するため、パンチ径という概念は用いられない。
ドナー採取においてパンチ径は、採取される株(グラフト)の状態やドナーエリアへの物理的影響と関連する。ただし、パンチ径そのものがAGAの進行や毛包の生理的性質を変化させるものではない。
したがって、パンチ径はFUE法における採取器具の仕様を示す技術的指標として整理され、自毛植毛の工程管理に関わる要素として位置づけられる。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

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