かさぶた
かさぶたとは、皮膚の創部からにじみ出た血液や滲出液が乾燥・凝固して形成される痂皮(かひ)を示す創傷治癒過程の所見である。
かさぶたの形成過程と生理的役割
皮膚が切開や穿刺などの刺激を受けると、血小板の凝集やフィブリン形成によって止血機構が作動する。その後、血液成分や滲出液が乾燥して固まり、創部表面を覆う層が形成される。これがかさぶたである。
かさぶたは外部からの細菌侵入や物理的刺激から創部を保護する役割を担う。創傷治癒は炎症期・増殖期・成熟期を経て進行し、上皮化が進行すると痂皮は自然に脱落する。
かさぶたは毛周期やホルモン機序に直接作用する概念ではなく、創傷治癒の一過程として整理される生理的反応である。
かさぶたと自毛植毛・移植痕の関係
自毛植毛では、ドナー採取やスリット作成により頭皮に微小創が形成される。術後早期には採取痕や移植痕の部位に点状または線状のかさぶたが観察されることがある。
これらは創傷治癒過程に含まれる所見であり、ダウンタイムを構成する要素の一つである。かさぶたの形成自体は、毛包の生着や毛周期の再開を直接示す指標ではない。
したがって、かさぶたは自毛植毛に特有の現象ではなく、創部が治癒へ向かう過程を示す一般的医学所見として位置づけられる。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。
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