メスを使わない植毛FUE

FUEは、細いパンチ(先端が鋭利で中空の金属)で後頭部に穴をあけて、毛をくり抜いて、グラフトを採取します。くり抜いた後には、白色の丸い傷痕が残ります。髪の長さが約1cm以上あれば、FUEの傷痕は隠せます。坊主刈りにすると傷跡は目立ちます。
1. FUEとは
- グラフトを採るときに、頭皮を切らない方法です。
- ドナー部を切るのがこわい方に、おすすめの方法です。
- 少量のグラフト数で十分な、小さな傷跡などの植毛には、FUEの治療が有効です。
- 頭皮が硬くて、可動性が少ない方の植毛にも、FUEは向いています。
- 以前のFUT植毛のドナー傷を、自毛植毛で修正したい場合にも、FUEが適しています。
- 手術後の痛みが軽いので、手術後は楽です。
2. KioiのFUEの特徴
(1) 傷痕が目立たない
Kioiでは、ごく細いFUEパンチでグラフトを採取しますので、傷跡は目立ちにくいです。
(2) 熟練の技術
KioiのFUEは、毛根切断率が低く、移植後の定着率も良好です。
(3) 後頭部が薄毛になりません
Kioiでは、ドナー範囲に散らしてFUEをおこないますので、FUEの傷痕は、髪に隠れて目立ちません。後頭部に部分的な脱毛が残る心配はありません。
3. FUEの注意点
(1) 毛根切断率
FUEでは毛根の切断率が高くなりがちです。毛根が切断されたグラフトを植えても、正常の髪は生えません。FUEでは、熟練した技術のクリニックを選ぶ必要があります。
(2) グラフト数の限界
FUEで多量のグラフトを採取するためには、坊主頭にする必要があります。坊主頭にできない場合は、採取できるFUEグラフト数は300~500株程度です。
(3) 傷痕が脱毛になる
狭い範囲から約1,000株以上のグラフトをFUEで採取すると、その範囲が脱毛になって、生涯残ります。この脱毛を後日修正することは困難です。
(4) 治療費が高額
FUEの治療費は、FUTの約2倍の料金です。これは、世界どの国でも共通の傾向です。FUEは、時間と手間がかかる手技なので、治療費が約2倍なのです。
(5) ドナーロス
FUEでは、ドナーの毛根切断率が高くなりがちです。切断されたあとの毛根からは、髪は復活しません。また、切断されたグラフトを植えても、髪は生えません。結局、毛根が切断されたドナーはロスとなって失われます。
(文責、柳生)