コルテックス

コルテックス(cortex)とは、毛幹の大部分を構成する中間層で、毛髪の太さ・強度・色調に主に関与する主要構造を指す。

コルテックスの構造と物理的特性

コルテックスは、毛幹の三層構造のうち中央に位置し、キューティクルの内側、メデュラの外側に存在する。毛幹全体の体積の大部分を占め、毛髪の物理的特性を担う中心的構造として位置づけられる。
内部には繊維状のケラチンが規則的に配列しており、その間にメラニン色素が分布する。このケラチン線維の束構造により毛髪の弾力性や引張強度が生じる。また、含有されるメラニンの量や種類によって毛髪の色が左右される。
コルテックスは角化が完了した細胞から成る構造で、血管や神経は存在しない。毛母細胞の分化過程で形成され、完成後は毛幹内部の構造として維持される。

コルテックスと毛幹・キューティクルの関係

コルテックスは毛幹の中間層として位置づけられ、外層であるキューティクルによって保護される。キューティクルが外的刺激に対する防御層であるのに対し、コルテックスは毛髪の力学的特性を担う内部構造である。
毛髪形成の主体は毛母細胞であるが、その分化の結果としてコルテックスが形成される。したがってコルテックスは、毛根内部で進行する細胞増殖過程とは区別される完成した内部構造である。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

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