表皮

表皮とは、皮膚の最外層を構成する上皮組織であり、外部環境と体内を隔てる構造として、外的刺激の遮断および水分保持に関与するバリア機能を担う層である。

表皮の構造と分化の仕組み

表皮は皮膚のうち最も外側に位置する重層扁平上皮で、主に角化細胞から構成される。下層から基底層、有棘層、顆粒層、角質層へと分化段階を経て構造が形成される。基底層では細胞分裂が行われ、新たに生じた細胞が上方へ移動しながら分化・角化し、最終的に角質層を構成する。
角質層に到達した細胞は核を失い、ケラチンを主体とする角化細胞となることで、外部からの物理的刺激や微生物の侵入を抑制する構造が形成される。表皮には血管が存在せず、栄養は真皮側からの拡散によって供給される。表皮はターンオーバーによって更新され、恒常性が維持される動的組織である。

表皮と毛包・角質層の関係

表皮は皮膚表面を覆う組織であり、その一部が内側へ陥入することで毛包が形成される。毛包は表皮由来の構造で、毛髪形成の場として機能する。一方、角質層は表皮の最外層にあたる完成構造である。
毛幹は毛包内部で形成された後、表皮および角質層を通過して皮膚外へ露出する。このように表皮は毛包形成の基盤となる組織であり、毛包内で進行する毛髪形成過程とは区別される。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

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