毛径
毛径(毛の太さ)とは、毛幹の直径を示す物理的指標であり、毛髪一本あたりの太さを数量的に表す構造概念である。通常はマイクロメートル(μm)単位で測定される。
毛径の構造的背景と決定要因
毛径は主に毛幹を構成するコルテックスの体積によって規定される。毛幹はキューティクル・コルテックス・メデュラの三層構造から成るが、その大部分を占めるのがコルテックスである。内部の細胞配列やケラチン線維束の発達度が、毛幹の直径として反映される。
毛径は毛包の大きさや毛球の発達状態とも関連する。成長期に十分に発達した毛球から形成される毛髪は相対的に太い毛径を示す傾向がある。一方、毛包が小型化した場合には形成される毛幹の直径が小さくなる。
一般に成人頭髪の毛径は約60μm程度とされるが、個人差や部位差がある。
毛径と毛密度・薄毛の関係
毛径は毛密度とは異なる概念である。毛密度が単位面積あたりの毛幹本数を示すのに対し、毛径は一本ごとの太さを示す。したがって同じ毛密度であっても、毛径が細い場合には外観上のボリュームが低下して見える。
薄毛の文脈では、毛包の小型化(ミニチュア化)に伴って毛径が減少することが重要な所見とされる。毛径が徐々に細くなることで、毛密度が維持されていても外観上の毛量が低下して見えることがある。
毛径自体は診断名ではなく、毛包内部で形成された結果として現れる毛幹構造の物理的指標である。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

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