髪質
髪質とは、毛髪の太さ・硬さ・形状・弾力などの物理的特性の総体を指す概念であり、主として毛幹構造の違いとして現れる性状である。
髪質の構造的要素と形成の仕組み
髪質は単一の性質ではなく、複数の構造的要素の組み合わせによって規定される。主な要素には、毛幹の直径、断面形状、コルテックスの密度、キューティクルの配列状態、ケラチン線維の構造などが含まれる。
毛幹が太い場合は外観上しっかりとした質感になりやすいが、硬さは直径だけでなく、ケラチン線維の配列やジスルフィド結合の状態にも影響を受ける。
毛髪の断面が円形に近い場合は直毛になりやすく、楕円形や扁平に近い場合は波状毛や縮毛の傾向がみられる。これらの形状特性は毛包の形態や非対称性と関連づけられる。
さらに、コルテックス内のケラチン線維の配列や水分保持状態は、弾力性やまとまりやすさに影響する。このように髪質は、毛幹内部構造と毛包形態の結果として表れる性状である。
髪質と毛幹・毛周期の関係
髪質は主に毛幹の物理的特性として観察されるが、その形成は毛包内部で進行する。毛母細胞の分化過程で毛幹構造が規定され、その結果が外観や手触りとして現れる。
また、毛包の小型化(ミニチュア化)などにより毛幹径が変化すると、同一人物であっても時期によって髪質の印象が変わることがある。ただし、髪質は診断名ではなく、毛髪構造の性状を示す記述概念であり、毛包内部の形成過程とは階層的に区別される。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。
![植毛・自毛植毛専門27年 ー 紀尾井町クリニック [東京・大阪]](https://nhtjapan.com/wp-content/uploads/2023/07/7a4ef5b5682312e160c5633fbcc7286a6bc28ed89c74c9ccfa1b96f7adb3cef2.jpg)