赤み

赤みとは、炎症や血管拡張などにより局所の血流が増加し、皮膚表面が赤色調を呈する状態を示す医学的所見である。

赤みの発生機序と炎症反応

赤みは炎症の主要徴候の一つであり、血管拡張と血流増加によって生じる。組織が外科的刺激や物理的損傷を受けると、ヒスタミンやサイトカインなどの炎症メディエーターが放出され、局所血管が拡張する。
その結果、毛細血管内の血液量が増加し、皮膚表面が赤く観察される。赤みは炎症期に認められる生理的反応であり、組織修復過程の一環として理解される。
赤みは毛周期やホルモン機序そのものに作用する概念ではなく、局所の血行動態変化を反映する所見である。

赤みと自毛植毛・ダウンタイムの関係

自毛植毛では、ドナー採取やスリット作成により頭皮に微小創が形成されるため、術後早期に赤みが出現することがある。
PRP療法などの注入療法においても、穿刺部位に一時的な発赤がみられる場合がある。これらはいずれも創傷治癒過程に含まれる炎症反応であり、ダウンタイムを構成する要素の一つである。
したがって、赤みは特定の治療固有の現象ではなく、医療処置後にみられる一般的な炎症所見として位置づけられる。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。

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