紫外線

紫外線(Ultraviolet rays:UV)とは、可視光線より波長が短い電磁波で、日光に含まれる放射線の一種であり、皮膚や毛髪に物理的・化学的影響を与える環境要因である。

紫外線の種類と皮膚・毛髪への作用

紫外線は波長の違いにより、UVA(長波長)、UVB(中波長)、UVC(短波長)に分類される。地表に到達するのは主にUVAとUVBであり、UVCはオゾン層により吸収される。
UVAは波長が長く、真皮まで到達しやすい。一方、UVBは主として表皮に作用し、日焼けや炎症反応と関連する。
皮膚では、DNA損傷や活性酸素の発生を介して炎症反応や光老化と関連づけられる。頭皮が日焼けした場合、紅斑や乾燥が生じることがある。
毛髪に対しては、毛幹表面のキューティクル損傷や、コルテックス内部のタンパク質変性が起こることがある。その結果、乾燥、手触りの変化、色調変化(退色)などの外観変化が認識される場合がある。
紫外線は主として毛幹および皮膚表層に作用する外的刺激であり、毛包内部のホルモン機序とは階層が異なる。

紫外線と頭皮・脱毛の関係

強い紫外線曝露が継続した場合、頭皮のバリア機能低下や炎症反応が生じることがある。頭皮環境の変化が持続すると、毛周期に間接的な影響を及ぼす可能性はあるが、紫外線が単独で脱毛症を発症させると整理されているわけではない。
AGAはアンドロゲン作用と毛包の遺伝的感受性に基づく脱毛症であり、紫外線はその直接的発症機序とは異なる。
したがって、紫外線は毛周期を決定する内因的因子ではなく、頭皮および毛幹に影響を与え得る外的環境要因として位置づけられる。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。

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