採取率

採取率とは、自毛植毛においてドナーエリアに存在する毛包単位のうち、実際に採取された株(グラフト)の割合を示す工程評価指標である。

採取率の定義と算出の考え方

自毛植毛では、後頭部などのドナーエリアから毛包単位(follicular unit)を採取する。採取率は、理論上採取可能と推定される毛包単位数に対して、実際に採取された株数の割合として整理される。
評価は毛髪本数ではなく毛包単位を基準に行われる。ドナーエリアの毛密度、毛径、毛包分布様式などが採取可能数の推定に影響する要素とされる。
採取率はドナー側工程の数量的指標であり、毛周期やホルモン経路の変化を示す概念ではない。

採取率とドナー採取・生着率の関係

採取率は、ドナー採取工程における供給量の割合を示す概念である。一方、生着率・定着率は、移植後に受容部位で機能を再開した株の割合を示す評価指標であり、評価対象となる工程が異なる。
工程構造としては、ドナー採取によって株が確保され、その後移植が行われ、生着率が評価されるという流れで整理される。
したがって、採取率は自毛植毛における供給側工程を示す数量概念であり、植毛密度や移植株数と関連しつつも、移植結果を示す指標とは区別される工程評価概念として位置づけられる。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

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