植毛密度

植毛密度とは、自毛植毛において受容部位1平方センチメートルあたりに配置される株(グラフト)の数を示す配置指標である。

植毛密度の定義と算出単位

植毛密度は、毛髪本数ではなく株(グラフト)単位で表されることが一般的である。1株には通常1〜4本程度の毛が含まれるため、同じ植毛密度であっても、株あたりの含有毛本数や毛径によって外観上の密度感は異なると整理される。
受容部位の面積と移植株数を基に、1cm²あたりの株数として算出される数値が植毛密度である。ただし、既存毛の残存密度、毛流の方向、毛径の差などの要素により、数値と視覚的印象は必ずしも一致するとは限らない。
植毛密度は毛周期やホルモン経路を示す概念ではなく、毛包をどの間隔で配置するかを示す空間的・構造的指標である。

植毛密度と植毛デザイン・株数の関係

植毛密度は、植毛デザインで設定された移植範囲内にどの程度の株を配置するかを定量的に示す設計要素の一つである。生え際では自然な外観を形成するため、前方では比較的低密度に配置し、後方へ向かって段階的に密度を高める設計が用いられることがある。
理論上、株数が多いほど高い植毛密度を設定しやすいが、ドナーエリアから採取可能な毛包数には上限がある。そのため、植毛密度は総株数、受容部位の面積、既存毛の状態などを総合して決定される配置概念として整理される。
FUT法やFUE法が毛包の採取方法を示す術式概念であるのに対し、植毛密度は受容部側の配置設計に関わる数量的指標であり、AGAのホルモン機序とは区別される。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

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