未承認薬について(ロイさんの投稿)

最近、ネット上で元々は降圧剤であり抗男性ホルモン薬である、スピロノラクトン(商品名アルダクトン)を脱毛治療に用いる人の話を聞いたので、調べた所、これはかなり強いアンドロゲンブロッカーであり、女性化などの副作用の可能性があるとの事がわかりました。さらにザンドロックス社などでは経皮薬で発売しています。しかし、あるクリニックでは経口薬のアルダクトンそのものを処方してるとの事です。私は現在30歳でありここ最近、髪全体が細くなってボリュームが失われてきました。(8年前くらいから非常に緩やかにM字が進行していましたがここ一年くらいで生え際はほとんど変わらないものの、今までしっかりしていたはずの毛全体が猫毛になりました。ちなみにプロペシアやリアップを使用して二年近くたちますが、現状維持はできると言われ、使用し始めたのに使用後8ヶ月目くらいから毛全体が猫毛になりました)植毛もあるかな?と考えましたが、私の場合、新たなる発毛というよりも、とにかく既存毛を一年くらい前の太さに戻したいのです。そうすれば問題ないと考えています。そこでいくつか質問です。プロペシアの効果を感じないとなると、次の一手を打たないと悪化していくばかりであるので、プロペに加えてさらなるDHT対策として経口のスピロノラクトンの投入を考えています。(ミノキシジルは既にタブレットを2ヶ月飲んでいます。最近、額(こめかみ)に濃い産毛が発生しています。経皮ではあまり吸収されずやはり経口の方が効果あり、と聞いたからです)このスピロノラクトンについて貴院はどのようにお考えになりますか?

ロイ

お返事

ロイ様へのお返事

 スピノロラクトンは元々降圧利尿剤ですので血圧の低い方にはお勧めできません。またミノキシジルタブレット御使用の用でもあり、起立性低血圧(立ちくらみ めまい)や電解質異常などの副作用をを引き起こすこともございます。 多剤併用の場合薬剤どおしの相乗効果により、より強い効果が出ることもございます。
 現在育毛・発毛に有効とされている薬剤は、FDAによりますとプロペシアとロゲインのみとされております。
 スピロノラクトンの併用は私個人的にはお勧めいたしません。

医師  丹治

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