連日のご奮闘に、、、。(形成外科医さんの投稿)
一般病院で形成外科をやっている者です。貴院の先進さに常に敬意を持っています。さて、2、3お尋ねしたいことがあります。
①治療例に外国人の方が含まれて居ますが、もし、貴院の米国本院で施行されたものならば、外すべきと思います。患者は、実際に手術してくれる先生の治療例を見たいと思っているはずです。もちろん、定期的に米国医師が来院し、治療を受けられるのであれば、米国医師を指名できるのでしょうか?
②8000本近く植毛をしたところで、やはり老年になってくると、全体的に薄くなるのと、むしろ、長髪が不似合いなことから頭髪を短めにする人が多いです。一般病院に来院する植毛術後の患者氏の傷は、術後はまだしも、やはり、老年になると後頭部の傷が目立ちますよね。この点を改善しないと、坪井先生に「毛の数は変わらないからごまかしだ。」といつまでも植毛自体を反対されてしまうのではないでしょうか。
③日本医師会認定の外科系専門医は基本領域も含めて制定されており、6年以上の研修を義務づけられています。先生方の略歴で「6ヶ月の研修を行い」日本医師会に認定されていない「(植毛)専門医」という表現が見られます。一般病院では、医者が株分けをすることが多いので、先生方のように多くの株数を分離することはできません。とはいえ、それでは、歴史的にいままで植毛の中心を担ってきた美容外科専門医や形成外科専門医の肩身が狭すぎるのではないでしょうか?先生方の見解はいかがでしょうか。
④貴院のHPでは、「移植可能な本数」のことは書いてありますが、「株数」は記載されていません。以前見たときは、「本数と株数がセット」で治療例に載っていたと思います。
その時、印象に残ったのは、「1500株で4200本」なら、1本毛を生え際に600株(600本を20cmX1cm幅に30本/cm2で植えると、密度は先生方の基準で30/80X100=37%で薄いくらい)残りは(4200-600)/(1500-600)=4となり、一株あたり4本毛もしくは2FUを使っていることになります。先生方の手術の結果は素晴らしく、うらやましい限りなのですが、定義上は、従来の一般病院で行われている「ミニグラフト」であり、結果がよいのですから、わざわざ「FUT」を名乗る必要はないと思うのですが、、、。堂々とミニグラフトでいいではないでしょうか?
最後に、効果のない名ばかりの「医薬品」による経済的時間的束縛から患者氏を救済し、本来の薄毛治療を行っている貴院の連日の奮闘に感謝いたします。
形成外科医
お返事
形成外科医様へのお返事
貴重なご意見有難うございます。
1.少しづつ日本人のモニター症例を増やす努力をしておりますが、残念ながらネット上でお顔を含めたお写真をお借りできる日本の方が少なく、一部米国本院で受けられた方のお写真を掲載させていただいております。クリニック内に限りお見せしてよろしいというご契約をいただいた日本人モニターの方のお写真は診察室に準備してあります。米国本院の院長(日本の医師免許取得)が年に数回来院されますが、最近は直接執刀することはなくなりました。そのような意味ではないと思いますが、ご希望があれば本院院長に確認してみます。
2.採取部位や縫合傷の状態によりますが、加齢で傷が目立つようになることは少ないはずです。実際に70歳以上でも移植をお受けになられる方もおられますが、特別縫合傷が目立つこともありません。いろいろな考え方がありますが、米国では年間に80−90万人の方が受けていると報告されている手術であり、日本でも急速に増えているようです。
3.ご指摘の通り、現時点では、学会で自毛植毛専門医を認定するシステムは整備されておりませんが、日本臨床毛髪学会では自毛植毛専門医制度の準備を進めているようです。
4.ドナー採取面積で治療費を設定させていただいており、%での密度説明は相対密度(ドナー面積と移植面積)とご理解下さい。NHT紀尾井町グループの術式についてはFUT中心に行っておりますが、移植例によってはダブルフォリキュラーを用いることがあります。
医師 林