書籍 「薄毛の治し方 自信を取り戻す自毛植毛」が出版されました

紀尾井町クリニックの中島陽太医師による著書、「薄毛の治し方 自信を取り戻す自毛植毛」が出版されました。

書籍:薄毛の治し方-自信を取り戻す自毛植毛

目次

第1章 「AGA」についての基礎知識
第2章 二つの植毛方法……FUT法とFUE法
第3章 カウンセリングからアフターケアまで
第4章 薬物療法については、どのように考えればいい?
第5章 治療と対策の選択肢
第6章 〈症例〉「自毛植毛」で、もっと人生をエンジョイする!

はじめに より一部抜粋

年齢を重ねるにつれて、抜け毛に不安を感じる人が増えてきます。
 特に最近は、男性ホルモンが原因で起こる男性型脱毛症(AGA= androgeneticalopecia)という概念も一般的に知られるようになり、若い方でも「自分はAGAなのではないか……」と心配してクリニックに駆け込んでこられる方が増えています。
 もちろんAGAでなくとも毎日髪の毛は抜けますし、それは自然な生理現象ですから、あまり気にする必要はありません。その一方で、一定の割合の人がAGAを発症していたり、あるいはその予備軍になっていることも紛れのない事実です。
 AGAは、発症が早いケースでは20代の半ばから進行して、徐々に髪の毛が細くなっていき、極端に進行した場合は、後頭部や側頭部を除く領域で、ほとんどの髪の毛が薄毛化してしまうこともあります。毎週日曜の夕方に放映されている国民的アニメの一家の、父親の髪型を思い起こしてもらうと、進行したAGAの状態がイメージしやすいかと思います。
 AGAの進行は主に2パターンに分けられます。額(ひたい=生え際)からM字型またはU字型に前頭部の領域を浸食していくパターンと、頭のてっぺん(つむじのあたり)からO字型に広がるように薄毛化していくパターンがあります。
 特に生え際が後退して額が広がるパターンでは、進行によって顔の印象が劇的に変わってしまうことがあり、このパターンでは、実年齢より老けて見られてしまうことがあります。
 これは当事者にとっては非常に悩ましい状態です。だからといってAGAの悩みを気軽に相談できる相手はなかなかいません。反応が怖くて相談することを躊躇してしまう人もいるでしょう。
 近年はネットやSNSで情報収集したり、相談したりする人が増えています。ネットであれば個人情報を明かすことなく情報収集や相談ができる、というメリットがある一方で、その情報がどこまで信頼できるものなのか判断に苦慮することもあります。
 こうした状況のもとで、ネット上には治療に関する広告が溢れています。薬物療法自毛植毛、頭皮への薬剤注入療法などさまざまな治療法が提案されています。
 しかし、医学的な知識を持った人を除いて、これらの情報の信憑性を見極めることは容易ではありません。中には根拠に乏しいものや、長期的な観点から安全性がまだ確立していないものもあります。誤った情報を過信してしまうと、取り返しがつかないことになりかねません。
 AGA及びその治療について正しい知識を広め、一人でも多くの方が自分に適した治療法を選択できるようになることが重要と考えます。それが、今回私が本書を書き下ろした理由です。

こんな方におすすめ

・薄毛に悩んでいる方
・AGAについて知りたい方
・自毛植毛治療に興味のある方
・自毛植毛と人工毛や増毛、カツラなどとの違いを知りたい方
・植毛方法のFUT法とFUE法の違いやどちらが良いのかに興味のある方
・AGA治療薬以外の薄毛治療に興味のある方

監修医師プロフィール

1984年生まれ。2010年、東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(=男性学)の臨床に関わる。泌尿器科領域のマニュアル本を一部執筆(『泌尿器科グリーンノート』中外医学社)。その他論文執筆、国内外の学会発表多数。2021年より、紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
東京本院 院長 医師 中島 陽太

記事監修 中島医師