毛密度
毛密度とは、一定面積あたりに存在する毛幹の本数を示す数量的指標であり、頭皮上の毛の分布量を客観的に表す概念である。
毛密度の構成要素と決まり方
毛密度は通常、単位面積(例:1㎠)あたりの毛幹数として評価される。成人の頭部では人種差、個人差や部位差はあるものの、アジア人男性の場合一般に約150本/㎠程度とされる。これは毛幹数であり、毛包数とは異なることに留意が必要である(1つの毛包から複数の毛幹が生えてくることが多い)。
毛密度は毛包の総数と、各毛包がどの毛周期段階にあるかによって影響を受ける。毛包数は原則として出生後に大きく増減しないが、成長期にある毛包の割合が高いほど、皮膚表面に存在する毛幹数は多くなる。
一方で、毛幹の直径は毛密度の定義には含まれない。毛幹が細い場合は視覚的な密集感が低下するため、毛密度が同程度であっても外観上の印象は異なることがある。
このように毛密度は数量的指標であり、毛包数という構造的要素と毛周期分布という動的要素の結果として決定される。
毛密度と毛量・薄毛の関係
毛密度は客観的な本数指標であるのに対し、毛量は視覚的・体感的な総合概念として整理される。毛密度が低下すると外観上の毛量が減少して見えることがあるが、毛幹の小型化(ミニチュア化)によっても毛量は低下して見えるため、両者は区別される。
薄毛は毛密度の低下や毛周期の変化と関連づけられることがあるが、毛密度そのものは状態を示す数値概念であり、疾患名ではない。瘢痕性脱毛症のように毛包数自体が減少する場合と、AGAのように毛包が小型化する場合では、毛密度低下の背景は異なる。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。
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