メガセッション

メガセッション(Mega Session)とは、自毛植毛において一度の手術で通常より多くの毛包単位(グラフト)を移植する大規模施術を指す概念である。

メガセッションの定義と手術構造

メガセッションは、一般的な自毛植毛よりも多いグラフト数を一度に移植する施術を示す用語である。明確な数値基準が一律に定められているわけではないが、数千グラフト規模の移植を指す場合に用いられることが多いと整理される。
採取方法はFUT法またはFUE法に基づき、後頭部などのドナー部位から毛包単位を採取し、脱毛部位へ移植する。移植対象は毛幹ではなく毛周期を営む毛包であり、生着後はその構造的性質を保持すると整理される。
メガセッションは移植規模を示す概念であり、新たな採取原理や移植理論を示す術式名ではない。基本的な外科的構造や生着過程は通常の自毛植毛と共通している。

メガセッションと自毛植毛・AGAの関係

AGAでは、アンドロゲン作用により毛包の小型化が進行し、広範囲に毛量低下が生じる場合がある。メガセッションは、そのような広範囲の脱毛に対し、一度の施術で多くの毛包を配置するための方法として位置づけられる。
ただし、メガセッションはホルモン経路や毛周期調節機構へ作用する治療ではなく、毛包を物理的に再配置する外科的手法である。移植部以外の既存毛に対するAGAの進行機序は別に存在するため、病態そのものを変化させる治療とは区別される。
したがって、メガセッションは自毛植毛における施術規模を示す術式概念として整理され、治療原理を変更するものではなく、外科的再配置の範囲を示す用語と位置づけられる。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。

関連用語

前の記事
FUE法
次の記事
コンビネーション植毛