外用薬
外用薬とは、薬剤の投与経路の一分類を示す概念であり、皮膚や頭皮などの体表に直接塗布または貼付し、主として局所組織に作用させる投与形態を指す。
外用薬の作用経路と薬理学的特徴
外用薬はローション、フォーム、クリーム、軟膏などの剤形で使用される。有効成分は皮膚表面から浸透し、表皮、真皮、毛包周囲などの局所組織へ到達する。皮膚には角質層というバリア構造が存在し、成分の分子量や脂溶性などの物性が浸透性に影響を与えると整理される。
毛包は外用成分の浸透経路の一つと考えられており、毛包周囲へ比較的選択的に作用する薬剤も存在する。一方で、外用薬は局所作用を目的とする投与形態であり、全身循環への移行は内服薬と比較すると限定的と整理される。
このように、外用薬は主として局所組織に作用する投与形態であり、ホルモン代謝酵素を全身的に阻害する内服薬とは薬理学的性質が異なる。
外用薬とAGA・毛周期の関係
AGAでは、成長期の短縮と毛包の小型化が病態の中心と整理される。外用薬として使用される代表的成分にミノキシジルがあり、毛包や毛乳頭周囲に関連する変化を介して毛周期動態に影響を与える成分として位置づけられる。
フィナステリドやデュタステリドが内服薬としてDHT生成経路に介入するのに対し、外用薬は主として局所の毛包環境や毛周期に関連する経路へ作用する点で区別される。
円形脱毛症は自己免疫機序、脂漏性皮膚炎は炎症や皮脂環境の変化が関与すると整理され、用いられる外用薬の種類や作用機序は病態ごとに異なる。
したがって、外用薬という用語は特定の脱毛症を定義する語ではなく、薬剤の投与経路を示す分類概念であり、局所的な薬理学的介入手段として整理される。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。
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