毛量
毛量とは、一定範囲の頭皮に存在する毛髪の本数および単位面積あたりの密度を総合的に示す概念であり、外観上のボリューム感を表す指標である。
毛量の構成要素と決まり方
毛量は単純な毛髪本数だけでなく、毛包の総数、毛周期の分布、毛幹の直径など複数の要素によって規定される。毛包の数は原則として出生後に大きく増減するものではなく、各毛包がどの毛周期段階にあるかが外観に影響する。
頭部では多くの毛包が成長期にあることで一定の毛量が維持される。成長期毛の割合が高い場合、外観上の毛量は多く見える。一方、毛幹の直径が太い場合は同じ本数でも密度が高く感じられ、細い毛髪が増えると本数が同程度でも毛量が少なく見える。
このように毛量は、毛包数という構造的要素と、毛周期分布および毛幹径という動的・形態的要素の組み合わせとして整理される。単一の細胞活動を指す用語ではなく、観察される状態を示す評価概念である。
毛量と毛周期・薄毛の関係
毛量は毛周期の分布と密接に関連する。成長期の割合が低下したり、休止期毛の割合が相対的に増加した場合、一定期間の脱落本数が増えることで外観上の毛量が減少して見えることがある。
薄毛は毛量の減少として認識されることが多いが、概念上は毛周期の変化や毛包の小型化(ミニチュア化)と関連づけられる。したがって毛量は結果として観察される指標であり、毛包内部の形成過程そのものとは階層が異なる概念である。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

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