成長期
成長期(anagen)とは、毛周期の循環の中で最も活動性が高い段階であり、毛母細胞の分裂が活発に行われ、毛幹が形成され持続的に伸長する時期を指す。
成長期の構造変化と毛髪形成の仕組み
成長期は毛周期を構成する三段階のうち、毛包構造が最も発達する時期である。この段階では毛球が明瞭に発達し、内部の毛母細胞が活発に分裂する。分裂した細胞は上方へ移動しながら分化・角化し、毛幹を形成する。
毛乳頭は毛球基部で毛母細胞と接し、毛細血管を介した栄養供給および増殖調節に関与する。成長期にある毛包は真皮深層から皮下脂肪層付近にまで達することがあり、構造的に発達した状態を示す。毛幹は継続的に伸長し、頭皮表面を越えて外部へと現れる。
各毛包は独立して毛周期を進行させるため、すべての毛髪が同時に成長期にあるわけではない。この非同期性により、全体として一定の毛量が維持される。
成長期と毛周期・退行期の関係
成長期は毛周期の循環の中で毛髪形成を担う段階であり、その後退行期(catagen)へ移行する。退行期では毛母細胞の分裂が停止し、アポトーシス誘導により毛球は退縮過程へ入る。休止期(telogen)では毛髪形成が停止した静止状態となり、次の成長期への移行を待つ。
薄毛や脱毛の文脈では、成長期の持続期間の短縮が重要な概念として扱われるが、成長期そのものは毛周期を構成する生理的段階である。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

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