育毛剤

育毛剤とは、頭皮環境を整えることを目的として外用される製品であり、毛包周囲の環境維持を補助する成分を含む頭皮用ローションである。

育毛剤の成分構成と作用概念

育毛剤は主に医薬部外品や化粧品に分類される外用製品であり、血行促進成分、抗炎症成分、保湿成分などが配合されることがある。代表的な配合例として、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムなどが挙げられる。
これらの成分は、皮脂分泌、炎症傾向、乾燥状態などの頭皮環境に働きかけることで、毛包周囲の状態を整えることを目的としている。毛包そのものを移植する自毛植毛とは異なり、またホルモン代謝経路に直接作用する医療用医薬品でもない。
制度上、ミノキシジルを含有する外用製品は医薬品に分類されるため、一般的に育毛剤とは区別される。

育毛剤とAGA治療薬・発毛剤の関係

AGAはジヒドロテストステロン(DHT)による毛包の小型化が関与すると整理される脱毛症である。フィナステリドやデュタステリドは5α還元酵素を介するホルモン機序に作用する医薬品であり、育毛剤とは法的区分および作用機序の両面で異なる。
また、ミノキシジル外用薬は医薬品に分類される発毛剤として扱われることが多く、医薬部外品の育毛剤とは制度上区別される。
したがって、育毛剤は頭皮環境の調整を目的とする外用製品であり、AGA治療薬や発毛剤とは法的区分および作用機序の点で異なる概念として整理される。

監修医師プロフィール

東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら

AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

記事監修 中島医師

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。

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