FUE法
FUE法(Follicular Unit Excision)とは、後頭部などから毛包単位を専用器具で個別に採取し、脱毛部位へ移植する自毛植毛の採取術式である。
FUE法の手技構造と採取原理
FUE法は、自毛植毛におけるドナー採取法の一つである。直径1.0mm前後のパンチ器具を用い、毛包単位(follicular unit)を一つずつくり抜くように採取する方法。
毛包単位は通常1〜3本程度の毛を含む構造体であり、移植対象は毛幹ではなく毛周期を営む毛包である。採取された毛包単位は、脱毛部位に作成された移植孔へ挿入される。
FUE法では皮膚を帯状に切除しないため、線状瘢痕は形成されにくい。一方で、採取部には点状の採取痕が分布する構造となる。毛包を個別に採取するため、ドナー部全体に採取痕が分散する点が術式上の特徴。
FUE法と自毛植毛・FUT法の関係
FUE法は自毛植毛における一術式であり、FUT法と並列的に位置づけられる。FUT法が皮膚を帯状に切除した後に毛包単位へ分離する方法であるのに対し、FUE法は毛包単位を直接個別に採取する点に構造的な違いがある。
いずれの術式においても、後頭部由来の毛包が移植に用いられ、アンドロゲン感受性が比較的低いとされる性質は移植後も保持されるという理論的背景がある。
AGAではアンドロゲン作用により毛包の小型化が進行すると整理されるが、FUE法は毛周期やホルモン経路へ直接作用する治療ではない。毛包を物理的に再配置する外科的手法である点に本質的特徴がある。
したがって、FUE法は自毛植毛における毛包採取技術を示す術式概念として整理され、薬理学的治療とは区別される外科的カテゴリーに位置づけられる。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。
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