AGA予防
AGA予防とは、男性型脱毛症(AGA)の進行に関与する要因へ早期から管理や介入を行い、脱毛の進行を抑制することを目的とする管理概念である。
AGA予防の考え方と管理軸
AGAは、ジヒドロテストステロン(DHT)と毛包の遺伝的感受性に基づく進行性の脱毛症である。5α還元酵素によりテストステロンからDHTが生成され、感受性を持つ毛包で軟毛化が進行する。
AGA予防は、主に次の二つの管理軸で整理される。
① ホルモン経路への対応
5α還元酵素を介するDHT生成経路に対し、フィナステリドやデュタステリドなどのAGA治療薬が用いられる。これらは進行抑制を目的とする薬理学的管理手段である。
② 頭皮・生活環境の安定化
生活習慣改善や頭皮ケアは、血行、炎症、栄養状態などの環境要因を整える管理概念である。ただし、これらはホルモン機序へ直接作用するものではない。
なお、AGAは遺伝的要因とアンドロゲン作用を基盤とするため、「発症そのものを完全に防ぐ」という意味での予防とは性質が異なる。実際には、発症前段階や初期段階から進行速度を抑える進行管理の側面が強い概念である。
AGA予防と治療の関係
AGA予防とAGA治療は明確に分離されるものではなく、進行段階に応じた連続的管理として捉えられる。進行抑制を目的とする薬物療法は、予防と治療の両面を併せ持つ。
一方、自毛植毛は毛包を再配置する外科的手法であり、ホルモン機序を変化させる処置ではない。そのため、植毛は発症予防ではなく、既に生じた脱毛部位への外科的対応に分類される。
したがって、AGA予防はホルモン経路管理および生活管理を中心とする進行抑制概念として整理される。
監修医師プロフィール
東邦大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院泌尿器科に入局し、以降10年以上に渡り手術加療を中心に臨床に従事。男性型脱毛症(AGA)にも関連するアンドロロジー(男性学)の臨床に関わる。2021年より紀尾井町クリニックにて、自毛植毛を中心に薬物治療を組み合わせてAGA治療を行っている。著書として『薄毛の治し方』(現代書林社)を上梓。(詳細プロフィールはこちら)
AGA治療・自毛植毛|紀尾井町クリニック東京本院 院長
日本泌尿器科学会専門医・同指導医
国際毛髪外科学会 会員
医師 中島 陽太

植毛・自毛植毛に関する総合的な情報については、植毛・自毛植毛の総合ページをご覧ください。
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