秘湯ロマン♨
毎年、この時期に訪れる
「阿曽原温泉小屋」
言わずと知れた、奥黒部・下の廊下の拠点地となります。
今年も行って参りました。
毎年、この古道に立つと震えが来ます。
今年もすでに我々の訪れる前週までに
5名の方がお亡くなりになっていました。
前日には、高巻き用の梯子まで溶け出す雪渓で崩落する始末。
なかなかの冒険ですwそして、黒部峡谷をひた走る一本道(水平歩道)で
クマ出現!!出会い頭のパーティーは立ち木にしがみついて難を逃れたとか。
イヤ、谷側の立ち木にしがみつく!とかもう滑落の一歩てまえじゃんね!!!
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そんなワケで歩きます、総勢30キロ。
黒部ダム(長野側・扇沢)から宇奈月温泉(富山側・トロッコ始終点欅平)まで。
経由地・阿曽原温泉はそんな危険を乗り越えて入れる秘湯!
毎年組み立てては取り壊す掘立小屋ではありますが、予約率200%以上!という
鬼混みの宿です。
![](https://www.nhtjapan.com/archives/003/201910/49f07b57e1e84ff55a2f3826bcc956a5.jpg)
包み隠さず、マッパで浸かるイモ洗いシステム!爆
男女1時間交代制で20時からは混浴、となっております。
オープンマインドで挑みますが(苦笑)恥じらいを捨てる代わりに
なんかヒトとして一皮むけたような気にもなりますww
![](https://www.nhtjapan.com/archives/003/201910/62dca5729c0e547b069e5422cc2ecbcb.jpg)
19時にはほとんどの小屋泊のハイカーは就寝。
無駄に明りがあると「カメムシ襲来」の洗礼を受けますw
この日は2件の道迷い事案と完全なる「技量不足」のハイカー組が
なかなか宿に届かず、詰めていた山岳警備隊と
小屋番さんで捜索に向かうという、「プチ遭難」など大変そうでした。
夜は天気が崩れ、冷たい雨のなかご苦労な事です。
![](https://www.nhtjapan.com/archives/003/201910/01bff4116a3e125be59b3577eb7390b1.jpg)
![](https://www.nhtjapan.com/archives/003/201910/cddf5a7a03f1d50e88ebd8355fded565.jpg)
![](https://www.nhtjapan.com/archives/003/201910/d7b3d808b1d66fc65bb58a04c3a1f9c2.jpg)
翌日は、相当な雨量でダムに向かうにも、トロッコに向かうにも
2方面難儀な山歩きになったと思います。
我々が終点・欅平に着くお昼前にだいぶ高齢な女性を連れた
男性のパーティーと入れ違ったのですが
豪雨の中、時間的にも小屋に到着するのは無理じゃないか?と
声をかけたのですが行ってしまわれました。
案の定、後の小屋ブログで知ったのですが道迷いの末、
小屋番さんのフォローでやっと20時過ぎに到着できたようです。
普通、4時間あれば余裕で到着する水平歩道を倍の8時間を要した様子。
天候と装備・体調などトラブルがあった場合、黒部は観光地ではなくなります。
本気の奥黒部は
「黒部に怪我なし」
イコール、
「死にますよ!」
ってこと。毎回、恐怖を感じながらも
このクラッシックルートは歩かずにはいられない。(苦笑)
天気に恵まれず、紅葉も今一つでしたが
今年も無事に歩けたことをヨシ、とします。
リフレッシュできたので、年末に向けて仕事に精を出す所存にゴザイマス(笑)