秘湯ロマン♨

毎年、この時期に訪れる

「阿曽原温泉小屋」

言わずと知れた、奥黒部・下の廊下の拠点地となります。

 

今年も行って参りました。

毎年、この古道に立つと震えが来ます。

今年もすでに我々の訪れる前週までに

5名の方がお亡くなりになっていました。

前日には、高巻き用の梯子まで溶け出す雪渓で崩落する始末。

なかなかの冒険ですwそして、黒部峡谷をひた走る一本道(水平歩道)で

クマ出現!!出会い頭のパーティーは立ち木にしがみついて難を逃れたとか。

イヤ、谷側の立ち木にしがみつく!とかもう滑落の一歩てまえじゃんね!!!

 

 

 

 

 

そんなワケで歩きます、総勢30キロ。

黒部ダム(長野側・扇沢)から宇奈月温泉(富山側・トロッコ始終点欅平)まで。

経由地・阿曽原温泉はそんな危険を乗り越えて入れる秘湯!

毎年組み立てては取り壊す掘立小屋ではありますが、予約率200%以上!という

鬼混みの宿です。

 


包み隠さず、マッパで浸かるイモ洗いシステム!爆

男女1時間交代制で20時からは混浴、となっております。

オープンマインドで挑みますが(苦笑)恥じらいを捨てる代わりに

なんかヒトとして一皮むけたような気にもなりますww


19時にはほとんどの小屋泊のハイカーは就寝。

無駄に明りがあると「カメムシ襲来」の洗礼を受けますw

この日は2件の道迷い事案と完全なる「技量不足」のハイカー組が

なかなか宿に届かず、詰めていた山岳警備隊と

小屋番さんで捜索に向かうという、「プチ遭難」など大変そうでした。

夜は天気が崩れ、冷たい雨のなかご苦労な事です。

 

 




翌日は、相当な雨量でダムに向かうにも、トロッコに向かうにも

2方面難儀な山歩きになったと思います。

我々が終点・欅平に着くお昼前にだいぶ高齢な女性を連れた

男性のパーティーと入れ違ったのですが

豪雨の中、時間的にも小屋に到着するのは無理じゃないか?と

声をかけたのですが行ってしまわれました。

案の定、後の小屋ブログで知ったのですが道迷いの末、

小屋番さんのフォローでやっと20時過ぎに到着できたようです。

普通、4時間あれば余裕で到着する水平歩道を倍の8時間を要した様子。

天候と装備・体調などトラブルがあった場合、黒部は観光地ではなくなります。

本気の奥黒部は

「黒部に怪我なし」

イコール、

「死にますよ!」

ってこと。毎回、恐怖を感じながらも

このクラッシックルートは歩かずにはいられない。(苦笑)

天気に恵まれず、紅葉も今一つでしたが

今年も無事に歩けたことをヨシ、とします。happy01happy01happy01

 

リフレッシュできたので、年末に向けて仕事に精を出す所存にゴザイマス(笑)

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